【日程】2018.3.18
【場所】男山(長野県南牧村)
【メンバー】Ken、Mika、Mitsu
【種別】アルパインクライミング(本チャン)
【目的】アルパインルート復帰戦
(報告者:Mitsu)
当初の目的は「谷川 一ノ倉沢 一ノ沢 左方ルンゼ」の予定だったが先週から春の暖かい陽気が続いて雪稜やるのは 気持ち悪い・・・という話になり転戦。
アイスももうできないし・・・ 岩をやるには寒いし・・・
さてどこにしよう・・・ といってヒットしたのが西上州周辺のルート。
しかし・・・
どこを見てもパッとしない。 「もろい」、「景色がよくない」、「快適ではない」
といったコメントが目立つ。 そんな中、ふとヒットしたのが小川山へ行く途中に見れる男山山頂に続く「男山ダイレクト」というルートだ。
景色は良好。 脆さは払拭できなかったがまだここなら・・・といった感じで決まったルートだ。
地元の某有名なガイド2名が開拓したというルート。で信濃川上駅の千曲川を挟んだ対岸の尾根のもうひとつ北側の沢沿いにある林道の途中に車を停めてスタート。
あまり大きくない車なら2台くらいは停められそうなスペース。
踏み跡はたくさんあってどれが正しいかは分からない。
歩き始めて40秒の分かれ道。言ってしまえばどこからでも行けそう。
でもここは左の顕著な沢沿いに・・・
って言ったのが失敗ここは向かって右の沢地形を詰めるのが正解。うっすら付いた踏み跡を辿ればもんだいない。
しばらく登っていくと林道が・・・
しかし。この周辺縦横無尽に林道があって実にわかりにくい。
地形図を参考にして、登山道の表記は無視したほうが無難。GPSがあれば便利だ。
少し歩くとお目当ての、男山山頂に続く岩稜が見えた。
とにかく山頂から伸びる尾根のを目指す。
途中まではしっかり道があるので辿るのがいいかな。
陽射しが暖かく気持ちい里山歩き。
適当に尾根に取り付く。
この尾根歩きは実に気持ちのいいものだった。
八ヶ岳の景色がたまらない。
精神年齢 9歳のKen
はしゃぎ方が子供。でも楽しそう・・・
と、ここで先程休憩した場所に「gopro」を忘れてきたのに気付いて一人戻って捜索。
40分ほど歩き回って探した結果見つかった。「よかった。。。」
近づいてはいるがなかなか遠い。
でも、この尾根歩きは気持ちいいから許せる。
あとちょっと!
と何回思ったことか。
ようやく第1岩稜線(1P目)の取り付きに到着。
取り付きまでは何箇所か簡単な岩場を越えてきた。
1P 40m Ⅲ
リード Mika
ランナーはほとんど取れない。カムも決められない。勇気を出してランナウト15mくらいは当たり前かな・・・初心者はやめた方がいい。でも難しくはないが全体的にやや外傾。
この写真の上の松の木までランナーは取れない(笑)
Mikaは久々のリードで思いのほか長いランナウトに得意技のブツブツ独り言・・・
続いて、Ken、最後にわたし。
ここまで来ると寒くて震えるほど・・・Ⅲ級だしフォローだしということでグローブをつけたまま登攀。
微妙にロープが足りず。
安定しているのでそのまま岩場の手前まで・・・
2P 40m Ⅲ+~Ⅳ
リード Ken
ここも残置は1本のみ、ここも外傾っぽいので少々緊張する。
岩はボロボロとまでは行かないが決してしっかりしていないので掴む前に確認しなきゃダメ。
ここでも10~15m程度はランナウト。
本日はランナウト天国です!
フォローのMikaが2番手で出発。
続いてわたし。っつーか1Pも2Pもランナーはすべて私のロープに・・・
絶対みんな狙ってんな・・・嫌がらせだ。
ここも、次のピッチの取り付きまでは微妙にロープとどかず。
少し登って3P目の取り付きへ。
登攀中の景色は最高だ!!
ただ・・・寒い。
3P Ⅳ+ 45m
リード Mitsu
一応、核心のピッチ。といっても難しいの1、2手
さすがに、リード&Ⅳ+なので手袋を外すが・・・手が冷たくて掴んでいる感覚がないので少々戸惑うがそこは勢いで乗っこして核心終了。
その後はⅢ程度なのでむずかしくない。直線的なルートではないのでロープが重たかったが、ほぼほぼいっぱい伸ばして木で支点工作。
核心終了
最後は歩き
終了点から山頂までは10分かからない。しかし、ヤセ尾根で切れているので油断は禁物。慣れないパーティはロープを結んだ方がいいかも・・・
そして山頂到着!
登攀開始から2時間かからないくらい。
Mikaりん、久々のリードに本チャン復帰、おめでとう!!
もう少し、ロープワークがんばろうね(笑)
山頂からの眺望は素晴らしすぎ!!
雲が多いが北アルプスまでバッチリ!
八ヶ岳の全貌
金峰&瑞がき
そして、去年登った大ヤスリもバッチリ見える。
おまけの写真は男山の無事に登頂して
男になれたKen & Mitsu
下品な連中で申し訳ない・・・