2018.9.22~24 屏風岩雲稜ルート

Alpine

【日程】2018.9.22~24

【場所】穂高屏風岩 雲稜ルート

【メンバー】ken、 Mitsu、 Mika、Big”D”(会外)

【種別】アルパインクライミング

【目的】穂高の名ルートを登る

(報告者:Mika)

前穂高岳北尾根の末端に位置し、横尾から涸沢への道すがら垂直にそびえ立つ屏風岩は幅1000m、標高差600mの日本を代表する大岩壁。中でも最も急峻な東壁の初登ルートである雲稜ルートは花崗岩の硬い岩と高度感満点の好ルート。

去年もこの雲稜ルートを登っているものの、渋滞にて3P目終了時点で撤退した。

その時に私(Mika)が参加できなかった為、二年連続となるが会の仲間は再び登ることを快諾してくれた。

前日まで強い雨が続き、横尾谷の渡渉が危惧されるが

明日は必ず晴れるので撤退覚悟で計画通り進むことに。

とはいえ、河童橋での梓川があり得ないこの水量・・・・行けるのか???

横尾にてテントを張り、Ken&Mitsu偵察隊が渡渉点を偵察に行く。

上流に見つけた丸太を跨ぐ、もしくは少し手前に水が引けば渡れそうなところがあるとの事。翌日の水位が下がることを祈りながら担ぎ上げた肉と冷たいビールで宴会スタート。

翌朝、横尾では何組もの屏風登攀パーティーが居たため予定より早く出発。思ったより水が引けておらず、真っ暗闇の中、濡れた丸太の下ゴーゴーと不気味な流水の音に撤退するか迷う。リスクを考え結局明るくなってから丸太を跨りながら横尾谷を渡る。

少し高巻きをしたのち1ルンゼ押し出しの基部に到着。

この日の1ルンゼは心配していた崩落や落石がほとんどなく安定していた。

1ルンゼを登りあげると巨大な屏風岩が現れる。

T4尾根の取付きに沢山のパーティーが・・・。

この日だけでも東稜、雲稜、東壁ルンゼと7パーティーほどいるようだ。

ほとんどのパーティーがこのT4尾根からスタートの為、1時間以上待つことに。

T4尾根 1P目(Ⅳ 30m)

砂が微妙に乗っていて滑りやすい。途中で一か所カムでランナーをとる。

終了点は3人程度と狭く、先が詰まっている為リードのMitsu一人だけ登りしばらく待つ。

1P目終了点より取付きを見下ろす。なかなかの高度感。

T4尾根 2P目(V- 40m)

傾斜の強いフェースを超え凹角を抜ける。

T4尾根 3P目と4P目は浮石の多い草付き帯をそのまま歩きで抜ける。

4P目のチムニー手前からフィックスロープがあったのでありがたく使わせてもらう。

T4に到着。前のパーティーが登攀中の為しばらく休憩。

T4は快適で広々としたテラス。くつろぐMitsu。

対照的に朝からとても不機嫌なKen

が、目の前にモモンガが現れ、途端にKenのテンションが上がる。

確かに可愛い!!!癒される~♪

ピナクルテラスを先行パーティーがスタートしたので雲稜ルート登攀開始。

1P目(V 50m)

スラブからコーナーへ。上部へ行くほど傾斜も増し、大開脚をしながら左足はスメアで小ハングを超える。

2P目(V+ 40m)

ピナクルを右上。ルートがわかりずらく、最初の一歩が怖い・・・。

細かいスタンスに足で乗り込みフェースを上がる。

扇岩テラスに到着するも前のパーティーが3P目に取付いているので再び待つ。

屏風や滝谷のルートを数々登ってきたBig”D”に屏風の他のルートを詳しく説明してもらう。

先行パーティーが次の終了点近くまで登ったのでMitsuスタート。

3P目は核心のアブミ登攀。ボルトやリング、細引きなどの間隔は短くアブミの最上段に乗らなくても大丈夫だった。

が・・・先行パーティーのさらにその前のパーティーが4P目を出たところでセミになって全く進まない。

Mituがしばらくアブミに乗って待っていたが、この様子では下山が暗くなると判断。実は去年もこの3P目を登攀したところで撤退。Mika以外のメンバーは去年アブミで登っているので、そのままロープを残しMikaだけアブミ登攀させてもらい今回もここで終了とした。

下降は扇岩から大テラス。大テラスのすぐ下にしっかりとした懸垂支点がありそこから50mいっぱいでT4まで懸垂。T4からは全てにしっかりとした懸垂支点があるが、浮石が多くロープを束ね慎重に繰り出しながら懸垂を繰り返しT4取付きに到着。15時30分には横尾へ戻り冷たいビールと絶品チャーシュー&ベーコンで早々と宴会開始。

渋滞により雲稜ルート3P目までとなったものの、三連休の天候が思わしくない中、登攀当日は秋の清々しい晴れ間に恵まれ楽しく登れたので満足だった。

しいて言えば二日間とも早い時間からの宴会だった為、横尾でのビール&酒代が高くついたことが痛かった・・・・。