2018.6.3 乾徳山 旗立岩中央稜・頂上岩壁第1岩峰

Alpine

【日程】2018.6.3 

【場所】乾徳山(山梨県山梨市)

【メンバー】Yama、Mitsu、Ushi (入会希望)S10

【種別】アルパインクライミング(本チャン) 

【目的】アルパインデビュー戦

(報告者:Mitsu)

新人のUshi、入会希望のS10はアルパインクライミングは未だ未経験ということでアルパインクライミング入門コースの乾徳山 旗立岩中央稜・頂上岩壁第1岩峰へいってきました。

旗立岩とは乾徳山の山頂直下の鎖場の周辺にあり頂上岩壁第1岩峰からは山頂に飛び出すといったまさしくアルパインの醍醐味が味わえるルートです。

出発は最短ルートの大平高原から

緑の隙間から差す木漏れ陽が綺麗な樹林帯を登っていく。

ここでも、山岳会らしく歩行トレーニング。Ushiは歩行に関してはまだまだ努力が必要でベテランのYamaに優しく?厳しく?追い込まれます。

最初は「はぁ、はぁ」息が切れ・・・そのうち無言になって・・・

継続的にトレーニング頑張っていこうね!

扇平の月見岩でちょいと休憩。

Ushiまずまずのペースで上がってきたんじゃない。

ここからは富士山が綺麗に見れて気持ちいい。

さぁて、あとすこし。

もうちょっと頑張ろう!!

富士山の眺望がいちいち素晴らしい!

山頂に近づくと岩場が増えてきた。

人気の山なので人が多く入っていて譲り合いながら登っていく。

登られすぎて岩はツルツル・・・

ステルスでも滑るのでちと怖い。

休憩含めても1時間20分ほどで懸垂ポイントへ到着。

正面のスカイラインが中央稜。

岩はスッキリしていて滝谷を思わせる眺めで、いわばここは「リトル滝谷」だ!

行動食を軽く口にして身支度を整えていざ懸垂。

前回は50mロープ1本で2ピッチで降りたが、今回は途中のテラスの落石がいやらしいので2本のロープを連結させて1回で降りる。先頭は私、狭い傾いたチムニー上のところを降りていくのでとても懸垂しにくい。あと懸垂支点の位置が微妙でセットするまでは要注意。

確実にセルフを取ってからセットしないと危ない。

YamaがS10の指導&チェックで目を光らせる。

中間のテラスから落石があるので懸垂したらすばやく岩の陰に隠れて全員が降りるまで待機。

50mいっぱい懸垂で降りてからルンゼをさらに30~50mほど下る。ここは歩けるが落石や足元はよくないので注意が必要。

少しすると右方向に踏み跡があるので50m~70mほどトラバースして登ると取り付きがある。

トラバース後の登りはこんな感じ。葉の隙間から大きな岩の塊が見える。

そして、突然ガレたルンゼに飛び出す。

ここは岩が不安定なのと落石があるので待機する人は注意が必要だ。

旗立岩、央稜(左カンテ)の取り付き。

※ 逆光ですみません。

ルンゼから上を見上げるとこんな感じ。

本日のオーダーは、

① Mitsu・S10

②Yama・Ushi

なお、今回はUshi、S10はデビューなのでYama、Mitsuがオールリード。

1ピッチ目 Ⅳ級 50m

下のほうは案外、外傾だったり、足が安定しないので初心者には怖いかも知れない。

核心は写真の2~3m上辺りで、足がないのと手もよくないので慣れない人は怖いかも知れない。

私は使わなかったが、初心者はカムのマイクロ~♯0.5が数本あると安心かもしれない。

途中終了点はないので適当な岩で切る。

今回は50mフルに伸ばしたところの岩でピッチをきった。

途中ナイフリッジになっていて高度感があって楽しい。

細い箇所を抜けると階段状なのでランナウト20mくらい。

(ところどころカムが取れそうな場所はたくさんある。)

入会希望のS10

富士山をバックに記念撮影。

デビュー戦おめでとう。

本チャンのこの感覚が楽しすぎるらしく終始ニヤニヤしてました。

2ピッチ目 25m Ⅱ級

難しいところは一切なし。歩くだけ。

最後にハンガーボルトが2本の終了点があります。後続の写真を撮るにはここで切った方がいいですが、そこから10mくらい歩くと広場になっているのでそこまで伸ばしたほうがいい。

後続のYama&Ushiパーティ

Ushiデビュー戦おめでと。

とても楽しそうだったよ。これからどんどん経験積んでいきましょう。

まだまだ時間が早かったのでお隣の第1岩峰へ移動してもう1ピッチだけ遊びます。

頂上岩壁 第1岩峰(1Pのみで山頂に飛び出す)

1P 30m Ⅲ級

探せば手も足もいいのがある。ちょっとせり出した岩を乗り越える時に足がないので強いて言えばそこだけかな。全体的にはむずかしくない。

上から見た図

最後は歩き。

Yamaさん到着。

Ushiも到着

そして、山頂なのでとりあえず・・・

週末だし、人気だし、山頂はたくさんの登山者で賑わってました。

この山は若い人も多くて活気があっていいね。

あと今回のこのルートは登山者からも丸見えで「すげ~、あんなところ登ってる」って声も聞こえてきました。注目度抜群です!

番外編

48歳のYama・・・

ナイフリッジで「馬の背!えい!お馬さん走れ!・・・パカパカパカパカ」(馬のお尻らしき場所をたたきながら)って言いながらはしゃいでいたのを見て笑っていましたが・・・

しかし、そのときに悲劇が起こりました。

お尻を擦ったせいでパンツに穴が・・・(しかもアークのパンツ・・・)

パンツがパンツ(アンダーウェア)と同色でよかったよかった。

これで、万が一Yamaがパンツを履き忘れていたらビレーヤーのUshiは菊の紋章を見せ付けられところだった・・・

おしまい