【日程】2019.12.7~8
【場所】物見岩 他
【メンバー】Mitsu、Mika、Ushi、Oh!、Taco
【種別】講習会
【目的】ロープワーク技術の向上
(報告者:Mitsu)
この時期の恒例ともなっているロープワーク講習会を今年も開催しました。
今年新しく入ったメンバーも参加したので基礎的な部分をじっくり行いました。
今回は実践的なシチェーションを感じながらということで長野市郊外にある「物見岩」にて講習を開催。
対象は新規加入メンバーなので基礎的なメニューを用意
① 支点構築及び懸垂下降のセット
② 懸垂下降時の仮固定
③ 自己脱出
④ ロープのみの登り返し
ここからはロープワークというか登攀訓練
⑤ アブミを使ったの登攀訓練
⑥ アイゼン訓練(ドライツーリング)
以上のようなメニュー構成です。
支点構築
支点構築は昨年も散々討議した「固定分散」と「流動分散」。結論的にはどちらが正しいとか、間違えとかではなく、状況を理解してその状況に応じた使い方ができるかどうかということをみっちりやりました。
これらを判断するのはとても難しいことだけど経験を積んでいく中で徐々に身に着けていってもらいたいものです。
懸垂下降時の仮固定
当会ではバックアップを取らずに懸垂下降を行うことも多く、そのような状況の中で万が一両手を空けたい場合仮固定ができなければなりません。
そもそも必ずバックアップを取れば必要ないのですが、懸垂での時間短縮は必須なルートも多く存在するのでこのような機会にしっかりと訓練して身についていきます。そもそも仮固定は方法としては懸垂下降に限らずビレーをしているときに必要になることもあります。
新規加入メンバーは何も考えずとも勝手に体が動くようになるまで練習してくださいね!
自己脱出
これはルートなどでビレーをする人は「必ずできなくてはダメ」な技術です。おそらく実際にルートに入っている方で「自己脱出」すらできない人も多いのではないでしょうか?
新しいメンバーは当然初めての技術です。一つ一つの結びや技術は決して難しいものではありませんが総合的にみると結構難易度が高いのがこの自己脱出です。
いろんな失敗を繰り返しながら、頭から煙を吹きながら頑張っていました。
それぞれ動画でやり方を記録していたのできっと次回不意に振ればやってくれると思います。抜き打ちテストが楽しみです(笑)
ロープの登り返し
基本的に、登り返しは体力勝負です!コツを掴まなければ無駄な体力を消耗するばかりですけど…
何度も繰り返すことによってスリングの位置や長さなど試行錯誤して頑張っていました。
さて…
ここからはロープワークというか登攀訓練です。
アブミを使った登攀訓練
アブミを実際に使って登のは、私とMika以外はみんな初めての体験でした。
力任せに登ってパンプしてるTaco…
最上段で立ち込めないUshi…
意外なところでポテンシャルを発揮するOh!…
それぞれ頑張ってました。
Oh!の目標は瑞牆山の大ヤスリ岩らしい。
この調子なら登れる日も案外近いかも?ね…
アイゼントレ(ドラツー)
今日集まっているメンバーは昨期にアイスクライミングを経験しているので準備は万端…
と思いきや、下部の岩場でやったのですが案外難しいので皆苦戦していました。
まずは、丁寧に前爪に立ちこむ事を意識して登りこみました。
1日でこれ全部やったのですべてが完ぺきになったわけではありませんが、一通り経験してやり方は何となくわかったと思います。
ただ、この時期はすぐに忘れてしまうのでくれぐれも各自復習を自宅で行って忘れないようにしてほしいですね。
ちなみに、この日はMitsuの自宅に全員で集まって宴会でした。
それぞれおいしいお酒が飲めたかな…
酔いつぶれていた人もいたけど(笑)
2日目 座学講座
座学も毎年の恒例の講座となってきました。
今回は…
- 確保理論(物理のお勉強)
- (登攀)道具の種類と選び方など
- パーティーにおけるリーダーシップとフォロワーシップ
- 低体温省や凍傷について
などを半日ほど勉強してお開きでした。
まだまだ、完全に理解することは難しいですがこういう地道な勉強をやり続けることが技術向上につながっていきます。
最後に「入会希望」の方へ…
松本山登会ではこのような講習を定期的に行っています。今回は公募はしませんでしたが、入会希望者対象に行うこともありますので本サイトもしくはfacebookのチェックをよろしくお願いします。