【日程】2021.5.30
【場所】針ノ木雪渓 大沢
【メンバー】入会希望含む10名
【種別】雪上訓練
【目的】雪上技術の習得
(報告者:Mitsu)
この時期の恒例ともなっている雪上訓練を今年も開催しました。
今年新しく入ったメンバーや入会希望の方も参加したので基礎的な部分をじっくり行いました。
対象は新規加入および入会希望者なので基礎的な歩行技術を中心に行いました。
① 冬山登山の道具と使い方
② 雪上歩行
③ 滑落停止
④ アイゼン歩行
⑤ スタンディングアックスビレー
以上のようなメニュー構成です。
講習内容
冬山登山の道具と使い方
アイゼンについては、種類やその特性、購入時の注意点。またアイゼンを履く際にどちらの足から履けばいいのか、装着時の注意点などを学んでもらいました。
ピッケルについては名称やの使い方や、選ぶ基準など基礎的な知識を学んでもらいました。
雪上歩行
冬山登山で一番大切な雪上歩行。滑落停止などが雪上講習の花ではありますが、一番大切なのは転倒しない歩き方ができることです。
当会ではこの点はとても大切にしているので時間をかけてしっかり反復練習をしました。実際に歩くので上り下りを繰り返しました。
滑落停止
転ばないことが大前提ですが、もし転んで滑落をしてしまった場合にまずは初期制動。それでも止まらない場合は滑落停止をすることが必要です。
いろいろな体勢からの滑落停止を行いました。
1. 一般的なお尻で滑った体勢から
2. 前転をしてからの滑落停止
3. 仰向けで頭から滑落
4. うつ伏せで頭から滑落
以上の4種類の滑落停止訓練を行いました。
滑落停止などの動画です。
スタンディングアックスビレー
支点など取る場所がない場合に、アックスを使って支点を作りその支点で確保します。アックスの埋め方、ボディビレーのやり方などを知ってもらいました。
経験が浅いメンバーが中心だったのであまり深く行わず、全体的な流れだけ見てもらうような形です。
この日は風も強く寒かったのと、朝早い時間帯から始めたので14時ころには講習を終了にして下山しました。それでも、実質6時間ほど講習ができたのでしっかり学んでもらえました。
下山する際には、今日学んだ歩き方の実践をしてもらいながら下山。なんな講習でしっかり練習した甲斐もあり歩き方が見違えるほど上手になっていました。
雪山での実践はずっと先になりますが、今日学んだことを忘れずに冬のシーズンに実践していただだきたいです。